shin422のブログ

『哲学のヤンキー的段階』のための備忘録

2020-01-01から1年間の記事一覧

祝!「大阪都構想」否決

「大阪都構想」という名の政令指定都市大阪の解体構想が住民投票の結果、反対多数で否決されたみたいだね。大阪市民ではないけど、とりあえず、ばんざーい! かつて大大阪と言われた日本経済の本来の中心地である大阪が胡散臭い連中にジャックされ、めちゃく…

核拡散の効用

複数の核保有国に囲まれ、しかも当該諸国と紛争の火種を抱えている日本が置かれた安全保障環境は、「危機的」と呼べる状況であるにも関わらず、「唯一の被爆国」というフレーズとともに、「核アレルギー」を示す国民の性格や米国の対日戦略もあって、冷静な…

慕情-追憶の香港

1955年に封切られた米国映画『慕情』は、第二次世界大戦後から朝鮮戦争の時期の英領香港を舞台に、ジェニファー・ジョーンズが演じる英中混血の女医と、ウィリアム・ホールデンが演じる米国人香港特派員との間の悲恋を描いた、映画史に残る作品として知られ…

朝敵石原慎太郎を糾弾せよ!

今年で75年目の終戦記念日。東京では炎天下の最中、例年と同じく多くの参拝者が詰めかけたという。家族や知人・友人は千鳥ヶ淵戦没者墓苑に続いて足を運んだ靖国神社で午前中に参拝を終えたようだが、列に並んでから拝殿に辿り着くまで約1時間半も要したらし…

本性見たり!

左派勢力(親北派)のムン・ジェイン政権になって特に喧しくなった「反日ヒステリー」を続ける韓国(日本にも、一部に「嫌韓ヒステリー」みたいなことをやっている者もいないわけではないが)は、国防予算を大幅に拡大し、直に日本の防衛費を抜こうという勢…

歴史の涙-昭和20年8月14日

令和2(2020)年8月15日、終戦の詔勅が玉音放送を通じて国民に向けて発せられてからちょうど75年目を迎える。わが国の大方の認識では、終戦の日といえば終戦記念日とされる8月15日ということになっているが、少なくとも米国では、大東亜戦争終結の日といえば…

それをいっちゃあ、おしめえよ

先月末、京都市内に在住のALS患者に対する嘱託殺人の疑いで、医師2人が京都府警に逮捕された。筋萎縮性側索硬化症は、筋肉が萎縮し徐々に筋力が低下していく進行系神経変性疾患で、治療法は未だ確立されていない難病である。理論物理学者スティーブン・ホー…

経営学についての雑感

第二次ベビーブーム世代が18歳になる頃を見計らうかのように、1990年代前半になされた大学設置基準の大綱化の影響で雨後の筍のように大学が乱立することになり、とにもかくにも大学進学することが望ましいという故のない妄想が日本社会を覆って行った。工業…

香港よ、さようなら

先月30日に、中華人民共和国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会で「香港国家安全維持法」が可決され、当日に施行されることとなった。これを以って、当局は早速「被疑者」を拘束し始めている。中共が共産主義者としての本性を露骨に現したのである。こ…

都知事選の顛末

今月5日に投票・開票された東京都知事選挙は、前評判通り、現職の小池百合子が有権者の圧倒的な支持を受けて再選を果たした。投票率は約55%と低調な数字だったにも関わらず、得票数は、次点の宇都宮健児の約84万票の4倍以上の約366万票という歴代2位の票…

The business of business is business.

ビジネス倫理学という分野は、所謂「応用倫理学」の一つとして、道徳哲学の研究者および政治哲学者が1970年代から1980年代にかけて行った研究から生まれたと言われている。倫理学者や政治哲学者に対して、ビジネスが道徳的エージェンシーの問題や真理論ある…

批評と経済小説

「経済評論家」と名乗る割には経済学的知に疎い一方で、日本企業のスキャンダラスな側面を論じる舌鋒においては異様に鋭い嗅覚で以って的確な批判を展開する資質に恵まれるという極端なギャップを見せる佐高信は、経済小説ないしは企業小説と呼ばれるジャン…

ニーチェの「リベラル化」

小説としての出来はイマイチなのだが、ジョー・ランスデール『テキサス・ナイトランナーズ』(文春文庫)は、思春期の若者なら多かれ少なかれ心奥に持っているだろう漆黒の闇に渦巻く「狂気」に導かれて、悪徳の限りを尽くす不良少年の友人の魅力に憑りつか…

TOKYO解体!

日本でも方言の訛りというかある種の「癖」があるように、米国にも当然そうした「癖」が存在する。そうは言っても、インドやシナのように全く通じない程の乖離を持つわけではない。もっとも、米国にはヒスパニック系移民の数が尋常ではないので、英語に不自…

ミネアポリス事件?

先週、ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性が警官による拘束下で死亡した事件(全米の報道はかなり偏向していて、事件の真相を調査することなく、あたかも人種差別による「殺人」であると宣伝されているが、実際はそう断定するに足る根拠が今のところ希薄では…

オススメ4冊

第87回東京優駿(日本ダービー)は、前評判通り、福永祐一騎乗のコントレイルの圧勝に終わった。今年はCOVID-19の影響で無観客レースだったようだが、ネット上にアップされているレース映像を視ると、コントレイルは4コーナーから直線に入って間もなく集団か…

Urgent Announcement : Down with the Chinese Communist Party!

China’s National People’s Congress gave its approval to a controversial draft security law that will apply in Hong Kong. The New security law is intended to prevent any threat to Beijing’s authority in the city through secession, subversio…

感情教育

米国には、HIGH TIMESという日本では考え難い大麻推奨雑誌が存在し、特に、規制が比較的緩やかなカリフォルニア州などでは普通に売られている。かつて西海岸で跋扈したヒッピー文化を継承しているため、その背景となる政治信条は左翼的とも言え(この点は、…

法律の勉強の仕方とは

世の中、勉強法の類に関する書物が氾濫しているけれど、「このやり方でいけば万事うまくいく」などという方法はもちろん存在しない。もし、そのように謳っているHow toモノの本ががあるとするならば、ほぼ100%クワセと思って間違いないだろう。すぐに役に立…

アイデンティティ・ポリティクスの脅威

必ずしもその主張に同意するわけではないのだが、日系米国人フランシス・フクヤマの新著Identity: The Demand for Dignity and the Politics of Resentmentが、現在の米国政治の背景をみる上で参考になる主張を展開している。 フクヤマは、ハーバード大学で…

豊饒の海・虚無の海

たいていの物事は、それに長く付き合っているうちに慣れていくものであるが、世の中どうにも慣れようもないものが結構ある。米国在留邦人の悩みの種の一つである米国の食文化が、その好例かもしれない。米国といっても、ニューヨークはまだましな方で、一応…

バイと献血

どこまで裏づけとなる医学的証拠が積み上げられているのかわからないが、COVID-19の重症患者に対する回復した元患者の血漿輸血による治療法が一部の国々で注目されている中、米国では献血者の確保が叫ばれている。抗体ができた者から採取した血漿を投与する…

切断詞的「と」の意味とは?―千葉雅也『動きすぎてはいけない―ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(河出書房新社)の今日的意義

蓮實重彦は、批評家としての処女作にあたる『批評あるいは仮死の祭典』(せりか書房)所収のドゥルーズに関する論考において、「と」論とでも言えるような見解を展開している。ドゥルーズは「足す人」であり「接続詞の人」であると述べ、二者択一や演繹と帰…

ソフトなファシズムの到来?

改正特措法に基づき安倍首相の判断で先月に発出された緊急事態宣言は期間満了を迎える6日より先も解除されることなく、一月ほど延長される見込みだという。外出や休業の自粛要請(パチンコ店のみを狙い撃ちしたかのような「自粛」とは名ばかりの「強制」もあ…

Physics, Mathematics and Finance

The problems with derivatives stem from the fact that we price them using models that are based on assumptions and simplifications, and not everyone in the industry pays close enough attention to the details of those assumptions. On the ot…

Thinking the “Depression”

The Bank of Japan is set to boost funding support for companies, but it will avoid cutting interest rates, as it could encourage people to step out of their homes to splurge and undermine government efforts to curb the coronavirus outbreak…

京都の志村

数学者ジョン・コンウェイがCOVID-19の発症後、間もなくして肺炎で亡くなったという報がプリンストン大学から流された。コンウェイの専攻は数論であるが、学生の頃にウィリアム・パウンドストーン『ライフゲイムの宇宙』を読んでその名を知り、計算機科学の…

亡国への道

春の陽気に恵まれたイースター・サンデーを迎えたニューヨーク。ここ数日横ばい状態だった新たな死者数が再び増加して1日あたり約800人の死者が出ており、今にも1万人に達する勢いである。例年だと、マンハッタン区5番街ではセント・パトリック大聖堂前が歩…

COVID-19とパチンコ

全米で感染者数が20万人を超えてしまったCOVID-19だが、中でもニューヨーク州の感染者が8万人以上と偏りを見せている。しばらくすると、さらに被害は拡大していくだろう。ワシントン州で武漢から入国した者の感染者が発見されたのが1月下旬だったかと記憶し…

ゴーストタウン

いよいよニューヨークまでもが、先に外出禁止令を出していた隣のニュージャージー州と同様、COVID-19対策の一環として、今日から不要不急の外出を禁止する法令が施行され、おそらく一種のゴーストタウンのような状況となることが予想されている。もともとレ…